「最近うちの子はよく寝るようになって気がする…。」「前よりも早く起きてくるけど、眠れなくなったのかな?」など、愛犬の睡眠時間やサイクルに変化が起こって不安になることはありませんか?
今回はそんな不安が少しでも和らぐよう、犬の睡眠時間について紹介していきます!
年齢別!愛犬の適切な睡眠時間とは?
人間と同じように、実は犬も年齢によって適切な睡眠時間が変わってくるのです。また小型犬なのか、大型犬なのかによっても変わってきます。
そこで「子犬」「成犬」「老犬」の3世代に分けて、それぞれの犬種の適切な睡眠時間を紹介していきます。
子犬期(パピー期)
犬種にもよりますが、生まれてから約1年間は子犬の期間「パピー期」になります。
この期間は成長が早く進み、好奇心旺盛で色々なことに興味を持つ時期なので体力をたくさん消費します。それに伴い睡眠時間も多くなる傾向があります。
家に迎えたばかりの時期は寝てることが多いと思いますが、できるだけそっとしておいてあげましょう。
パピー期✖️小型犬の場合
小型犬の子犬の場合、「17時間〜19時間」程度の睡眠時間が理想とされています。
パピー期✖️中型犬の場合
中型犬の子犬の場合、「18時間〜19時間」程度の睡眠時間が理想とされています。
パピー期✖️大型犬の場合
大型犬の子犬の場合、「18時間〜20時間」程度の睡眠時間が理想とされています。
こうして見ると子犬の時期の睡眠時間は犬種によってそこまで変わらないですね。成長盛りで体力が必要なこの時期は、たくさん寝てたくさん食べてたくさん遊ぶことが大切です!またパピー期は成長がとても早いので、生後2ヶ月の子犬と生後6ヶ月の子犬とでは、後者の方が睡眠時間が短くなっていく傾向があります。
成犬期
パピー期の後、1歳から7歳くらいまでが成犬期となります。この頃は1番体力もあり、睡眠時間も少なくてすみますが、それでも人間と比べると睡眠時間は長くなります。
成犬期✖️小型犬の場合
成犬期の小型犬の場合、「10時間〜14時間」程度の睡眠時間が理想とされています。
小型犬の中でも犬種によって睡眠時間に多少差があるようで、小型犬の中でも特に体の小さいチワワは10時間程度、チワワより少し大きいダックスフンドは11時間〜14時間程度が目安です。
成犬期✖️中型犬の場合
成犬期の中型犬の場合、「11時間〜15時間」程度の睡眠時間が理想とされています。
パピー期と比べると少なくなりますが、それでもたくさんの睡眠時間が必要なことがわかりますね。
成犬期✖️大型犬の場合
成犬期の大型犬の場合、「18時間前後」の睡眠時間が理想とされています。
大型犬の成犬期は5歳頃までと他の犬種よりも短いです。また小型犬や中型犬と比べると、体が大きいのでその分体力をも使います。そのために成犬であってもたくさんの睡眠が必要ということですね。
成犬期は体の小さい小型犬よりも体の大きい大型犬の方が多くの睡眠時間が必要なことがわかります。またこの頃はどの犬種も体力が十分にあり、愛犬とたくさんお出かけができる時期です。ただしそれでも睡眠時間は十分に確保してあげられるよう、飼い主さんが環境を整えてあげましょう。
老犬期(シニア期)
小型犬・中型犬の場合は約8歳以降、大型犬の場合は約6歳以降はシニア犬と呼ばれる期間に入ります。人間で言うと「おじいさん・おばあさん」に当たる時期ですね。
この頃は成犬期と比べると体力も衰えてくるのでたくさんの休息が必要です。そのためまた多くの睡眠時間を必要としてくる年齢になります。
シニア期✖️小型犬の場合
シニア期の小型犬の場合、「18時間〜20時間」の睡眠時間が理想とされています。
シニア期✖️中型犬の場合
シニア期の中型犬の場合、「18時間〜20時間」の睡眠時間が理想とされています。
シニア期✖️大型犬の場合
シニア期の大型犬の場合、「18時間〜20時間」の睡眠時間が理想とされています。
皆さんすでに気づいていると思いますが、シニア期の場合犬種によらず20時間近くの睡眠時間が必要なります。またシニア期の中でも歳を重ねていくごとに、1日中横になっている時間が増えていきます。この頃には愛犬がいかにリラックスして休めるかを考えて、環境作りをしていってあげましょう。
体調不良?犬の睡眠時間が増減する理由3選
さてここまでは年齢によって睡眠時間が変わってくることを紹介しましたが、犬はそのときの体調や環境によっても睡眠時間が変わってきてしまうのです。いきなり愛犬の睡眠時間に大きな増減があったら心配になりますよね。ここでは考えられる原因を3つ紹介していきます。
体調不良
愛犬があきらかにいつもよりずっと寝ている(横になっている)、食欲がない、お散歩に行きたがらない場合には「体調不良」が原因なことがあります。このような場合はかかりつけの獣医さんに相談することが大切です。
環境の変化
引越し等でいきなり環境が変わると、犬にも少なからずストレスがかかります。このストレスを溜め込んでしまい、結果的に長く寝ていることがあるようです。このような場合、前から使っている毛布や愛犬お気に入りの寝床を用意してあげることで解決することもあります。また転職や結婚などの飼い主さんのライフステージの変化によって犬の1日のサイクルが変わってしまうこともあります。環境の変化で睡眠時間の増減が長引く場合には獣医さんに相談しましょう。
認知症
今までより急に睡眠時間が減ったり、起きてすぐに吠え出したりするようになった場合、認知症が疑われる場合もあります。シニア期の愛犬がこのような行動を見せるようになったら、迷わず病院を受診しましょう。
いずれの場合も愛犬にとってあまり良くないことが起こっている印です。睡眠時間は健康状態のバロメーターにもなります。普段からかかりつけの獣医さんとしっかり相談できる環境を整えてあげることが、愛犬の健康にとって重要ですね。
最後に
我が家の愛犬ももう10歳。最近は横になっている時間も増えたような気がします。しかし起きている時はとても元気ですし、お散歩でもまだまだたくさん歩きます!
犬の寿命は平均で犬種にもよりますが13歳前後とされており、その大半を寝て過ごしているんですね。
限りある愛犬との時間を幸せに過ごせるよう、飼い主として睡眠時間やよりリラックスできるような環境にも気を配っていきたいところです。
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